99.9%は仮説

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)

頭が柔らかいとは?

あいつは頭が固いな、柔らかいな。
普段、何気なく使っていることも多いと思う。
でも、どういう観点で柔らかい、硬いなんて判断してるんだと聞かれたら、うまく答えられない。
本書によると、頭が柔らかいとは「常に常識を疑う癖をつけ、頭のなかにある仮説の群れを意識するようになること」とのこと。
頭が固いと思われるより、柔らかいと思われたいし、柔らかいほうが多様に物事を考えることができるようになり、素晴らしいアイデアを思いつくことがあると思う。
だから、固定観念に縛られることなく、ステレオタイプ的な考え方をすることがないようにしていきたいと思う。

帰納法演繹法

高校数学の証明問題では、「帰納法を用いて証明しなさい」って出題がよくされていた記憶がある。
本書の第2章p68,69でスッキリ解決。

帰納法

個別の事例→普遍的な理論。

時代の流れ

本書ではロボトミー手術の業績を讃え、ノーベル生理学・医学賞をとったエガス・モニス医師の話を挙げて、述べています。
『時代によって、「正しい方法」は移り変わる』という主張。
今は良いとされているものが、将来は悪いとされるかもしれない。
時代の移り変わりによって状況は変わる。
時代の変化を見極め、柔軟に対応していく姿勢が重要であると思った。

科学万能?

本書を読んで、改めて科学は万能ではないと思った。
科学のおかげで便利になったけど。
いくら発達しても万能にはなれないと思う。
本書には以下の二人の言葉が載せてある。

科学はすべて近似にすぎない( リチャード・ファインマン)
科学は神話に近い(ファイヤアーベント)