"手で書く"って、本当は想起のことを言ってるんですね。


僕の独断と偏見で書きます。
書いていることが正しいとは限りません。

手で書くと覚える

"手で書くと覚える"ということをよく聞きます。
「書かないと覚えないんだよね〜」とかいう人も居ます。


でも、僕の経験ではこのことに関して、2通りの人がいると思っています。
例えば、漢字の薔薇っていう字を覚えようとする場合です。


A君 一心不乱に何度も漢字を紙に書くが、なかなか覚えられない。
B君 あまり書かない。多くても10回くらいしか書かない。しっかり、覚えている。


このような2種類の人がいると僕は思っています。

原因は想起です

なぜ、A君はなかなか覚えられず、B君はすんなりと覚えられるのか?
それは、能力、知能指数、態度、まったく関係ありません。


"想起"をしていないだけです。


記憶というのは、思い出すこと(想起)によって頭に定着し、いつでも引き出せるようになるのです。
(脳に関して、詳しいことは分かりません。間違ってたら、ごめんなさい。)


例えば、今日の日付を聞かれた場合を考えてみます。
聞かれた人は今日の日付を知らないとします。
そうすると、カレンダーを見て確認してから答えます。流れは以下の通りです。


質問者1「今日、何日だっけ?」
回答者はカレンダーを見て、日付を確認する。
回答者「今日の日付は14日だよ。」


2人目に聞かれます。


質問者2「今日、何日だっけ?」
回答者 (さっきも聞かれた。たしか、じゅ----何日だったな。思い出せない。)
回答者はカレンダーを見て、日付を確認する。
回答者「今日の日付は14日だよ。」


3人目に聞かれます。
.
.
.
.

このように何度も想起をしているうちに覚えています。
カレンダーを見る必要はなくなります。
(実際、日付を覚えるのにこんなに想起を繰り返す必要はないかもしれませんが。)


記憶するには"想起"が必要なんです。きっとね。

A君の紙

A君が薔薇という漢字を覚えるために使った紙は以下のようになっています。

→         →         →
薔薇薔薇薔薇薔薇薔薇薔薇薔薇薔薇薔薇薔薇薔薇薔薇薔薇
薔薇薔薇薔薇薔薇薔薇薔薇薔薇薔薇薔薇薔薇薔薇薔薇薔薇

矢印は書く方向です。
このように、横に書いていき、書ききれなくなると下の行に書いていきます。
次から次へと文字を書いていきます。とにかく書きます。スピード重視です。
たくさん書いていて感心はします。


でも、これでは周りに暗記するべき対象の漢字である"薔薇"という文字があり、想起をする時間がほとんどありません。
左に書いた文字を右に移すという、ただの転写になっています。
想起することをせず、書けば覚える。書いた分だけ記憶に残ると思っているのです。

B君の紙

このようになっています。

2回目を書くときには、1回目に書いた文字を隠します。
想起してから書きます。

想起をしているため、少ない文字でもしっかり記憶できます。

僕のまとめ

"手で書くと覚える"っていうのは書いた量が、一番重要なのではない。
たくさん書けば覚えれるというのはただの幻想。


どれだけ想起しながら書いたかが重要。


想起することを忘れない。